国際バカロレア体験記~Aliceさん①

国際バカロレア(DP)のイメージがもてるように、実際にDPを取得した先輩の体験を紹介するシリーズです。

国際バカロレアの概要について解説してきましたので、具体的なイメージがもてるように、実際に国際バカロレア(DP)を取得した先輩の体験を紹介します。

今回は東京にあるアオバインターナショナルスクールでDPを取得した、Aliceさんの話を聞きました。(文中に出てくるCAS,EE,TOKなどのバカロレア用語の説明は、「【子どもの国際教育】国際バカロレアとは何か②」を参照下さい。)


▼バカロレアを受けるまで

私はロンドンで生まれ、5年間の日本在住を経て、16歳までシンガポールで過ごしました。父親はイギリス人で、母親は日本人です。シンガポールのインターナショナルスクールを経て東京に帰国し、Aoba-Japan International Schoolに通いました。

中学校の時IB Middle Years Programme (MYP)を取得し、それによってIBコースに進ことができました。私の学校ではPersonal Projectに合格し、MYPで良い成績を取らなければIBコースを取ることはできませんでした。


▼私がバカロレアを選んだ理由

IBコース(DP)を選択した理由は、MYPを経験したことにより、DPの方がより親しみを感じたのと、姉もDPを受けていたからです。またイギリスの大学に入学することも考えてたので、イギリスで認知度が高いDPの方が将来の選択の幅が広まると考えました。

姉がIBコースを受けていたのでDPプログラムの厳しさや、コミットしなければならないことはとてもよく理解していました。「DPは大学でのチャレンジを乗り越えるのに役立った」と聞き、DPではたくさん勉強とその他の課外活動もあり、勉強面でのスキルのみならず、様々なスキルを学ぶと確信させられました。

IBコースを受ける際、生徒は課外活動への参加やボランティアなどを含むCreativity, Activities and Services (CAS)を通して様々な経験やスキルを得ることができます。IB生は勉強以外の活動に参加しなければならないため、CASはIB生にとって必須です。多大な勉強量と合わせると、大変時間がかかることですが、大学出願の際にも役立つ貴重な経験を得ることができます。

全体的に見てIBコースはやりがいがあり良い経験となるだけでなく、知的に、そして社交的にも自分を成長させてくれると考えました。IBコースが私の将来や大学でのチャレンジに役立つと考えたため、DPを受けることを決めました。


▼バカロレアの生活

IB生は課題量が多いだけでなく、奉仕活動にも参加しなければならないため、常に忙しいです。

DPの2年間のうち、1年目はTOK(Theory of Knowledge)とCASの勉強を主にしていました。2年目は、IA(Internal Assessment)とEE(Extended Essay)に取り組み、模擬試験や最終試験に向けて勉強をしました。

IB1の前半は例年のIB生と同じく対面で学校に通っていたため、通常通りでした。しかし2020年に始まったパンデミックによって、途中からオンライン授業を受けなければなりませんでした。オンライン授業は集中力が続かなかったり、先生や他の生徒とのコミュニケーションが難しかったりしただけでなく、多くの生徒がモチベーションをなくしてしまい、非常に苦しかったです。

<オンライン授業の1日のスケジュール>
7:30 – 起床
8:30-9:20 – 授業開始 (University application, self-study, work on EE)
9:20-11:00 – オンライン授業
11:00-11:25 – 休み時間
11:25-13:05 – オンライン授業
13:05-13:55 – お昼休み, EEのスーパーバイザーとのミーティング
13:55-3:30 – オンライン授業
15:30-17:30 – CAS (Yearbook委員会)
19:00-21:00 – EEまたはIAに取り組む
22:00- 23:30 – 宿題
12:00-1:30 – 復習と勉強
2:00 -就寝

皆同じ課題をこなすため、ほとんどの生徒が似たようなスケジュールとなっていますが、どのクラスを受けるかによって内容量が違うため、少し異なる場合もあります。

学業を順調に進めていくには、IB生は効率よく時間を管理しなければなりません。頭の中を整理するためにちゃんとスケジュールを組むことがとても大事でした。私はいつもTo-doリストを作り、スケジュール帳に書き込み、これは課題を期限内にこなすのに大変役立ちました。

幸運なことに、私はIBの1年目にたくさんのCAS活動に参加するよう計画していたため、パンデミックが起こる前には、すでに多くの活動を終えることができていました。一方で、2年間の後半でCASを行おうとしていた生徒にとってはとてもストレスになったのではないかと思います。

私のアドバイスとしては、IB1の初めの方にたくさんCASに参加しておくということです。2年目には、生徒はIAやEE、試験勉強や大学入試で非常に忙しくなります。